
長野県助産師会について教えてください。

分娩を取り扱う開業助産所の助産師、産後のお母さんのケアを市町村の事業として受けて助産所で活動している助産師、市町村の母子担当課に勤務している助産師、新生児訪問に関わる助産師など、ベースを地域においている人と、大学など教育研究機関、病院に勤務する助産師などの集まりです。
妊娠、出産、子育てにまつわる様々な場面で、専門家として知識や経験を生かし、妊産婦さんとご家族に寄り添っています。



無料電話相談「性と健康の助産師相談」について教えてください

国の事業として、国の予算で 長野県から電話相談の委託事業として令和5年に今の形になりましたが、それ以前、平成の20年より前から妊娠子育てに関する電話相談を、その当時の助産師会会長の声掛けで、会長と有志がボランティアで受けたところからスタートしています。

相談は匿名で大丈夫ですか?

はい、お聞きするのはご年齢とどこからかけているかぐらいで、話しているうちに分かることや、お答えするのに必要な情報以外はこちらから特にたずねません。当番が交代で電話を受けているので、複数回相談いただいても同じ人に当たることは少なく、基本的には一回限りで、それぞれの助産師が経験と専門知識をもって対応しています。
1回の相談は大体15分以内ですが、まれに1時間以上話を聞いたり、近くの開業助産師につなげたりすることもあります。

相談窓口は、ラインやメールではなく電話のみですか?

はい、今の若い方にとっては、電話をかけるのはハードルが高く、ラインやメールのほうが使いやすいのだと思いますが、声の調子で分かることや、何回かやり取りを繰り返す中で質問に的確に答える情報を得られるということもあり、長野県では今のところ直接声を聞いてタイムリーにコミュニケーションを取れる電話のみにさせていただいています。

どのような相談が寄せらるのでしょうか?

まずは赤ちゃんの生理的なことやお世話についてですね。例えば生まれて1,2カ月ぐらいだと、しゃっくりやウンチの回数、乳房のこと授乳のこと、搾乳の仕方、ミルクの足し方などや、今の季節何を着せればいいのか、寝かせるときはこれを着せていいのか、暑いときは、寒いときは、エアコンの設定や入浴どうしたらいいのかとかなどです。二人目のお子様の場合は上の子をどのぐらい抱っこしていいのかなどもあります。本当にまさに今直面して困っていること、細かいことの相談が多いですね。
もう少し大きくなった3、4才のお子さんのトイレトレーニングや、離乳食の進め方、子供が食べない、丸のみしちゃう等の悩みも多いです。育児はステージが変わると直面する悩みも変化してきます。

なるほど。
おばあちゃんがいれば教えてくれそうなこともありそうですが、核家族化が進んでいるので相談先があると心強いですね。

お母さんたちは、「これで大丈夫か不安」という気持ちがあって電話してこられているので、それぞれ担当した助産師が、心配しなくていいよ、不安になりますよね、よくがんばっているね、というスタンスで、最後はお話を聞いて安心しました、と言ってもらって終われるように尽力しています。
